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2024年11月19日
横浜商科大学
久保准教授が「JENESYS2024」日本青年研究者訪中団の団長として中国を訪問
本学の久保輝幸准教授が、「JENESYS2024」日本青年研究者訪中団の団長として中国を訪問。外交部(外務省)や共産党の対外連絡部などを訪問し、外交官や政府要人との会談をされてきましたのでご紹介します。
<中国外交部(外務省)訪問>
ー外務省ホームページよりー
対日理解促進交流プログラム「JENESYS2024」は、日本とアジア大洋州の各国・地域との間で、二国間・地域間関係の発展や対外発信において、将来を担う人材の招へい・派遣又はオンライン交流を通じ、政治、経済、社会、文化、歴史、外交政策等に関する対日理解の促進を図るとともに、日本の外交姿勢や魅力等について参加者にSNS等を通じて積極的に発信してもらうことで対外発信を強化し、日本との友好関係を強めることを目指している。
開催概要
本プログラムでは、中国社会科学院の招へいにより、日本の大学・研究機関などに所属する青年研究者を中国に派遣し、中国の研究機関・政府関係部門等の訪問・視察等を通じて同世代交流を行うことで、中国についての多面的な理解と、両国の若者の間に友情を醸成し、相互理解の更なる深化を目指します。今回は2019年度、2023年度に続き3回目の派遣となります。
本交流を通じて、日本と中国の参加者がより一層の関係強化を図ることが期待されます。
□名 称: 対日理解促進交流プログラム「JENESYS2024」日本青年研究者訪中団
□実施日: 令和6年(2024年)9月8日(日曜日)~9月14日(土曜日)
□参加者: 合計16名(団長、団員13名、日中友好会館事務局等2名)
□内 容:
・交流テーマ「地域活性化」
・中国社会科学院訪問及び中国青年研究者との意見交換
・中央及び地方政府機関訪問、研究機関訪問・交流
・その他、交流テーマに沿った活動や中国の経済、文化、歴史等に触れるプログラム等
団長を務めた久保准教授からのコメント
この度、外務省JENESYS事業の一環で、社会科学院日本研究所のお招きにより、日中友好会館が組織した訪中団に参加することになりました。 本プログラムは、中国への渡航経験があまりない日本人に向けたもので、中国のポジティブな面を積極的に紹介する内容となっています。
写真(左)久保准教授
(右)在中国日本大使館野々村海太郎公使
中国共産党中央対外聯絡部黄君署処長らと会談
しかし、中国政府の外交部門や中共の対外連絡部を訪問するということは、なかなか経験できないことですし、訪問のなかで様々な実情が垣間見えることも多々あります。 とくに外交部は、私が北京留学をした中国科学院自然科学史研究所(孚王府旧址)の近くにあり、当時は外から眺めるだけでしたので、建物内部に入る機会を得たことで、特に感慨深いものがありました。
また、社会科学院主催の討議では、中国人研究者と日中関係についてかなり率直な意見を交換できました。 日本の習慣として、本音を避け、相手が自分の意図を悟ることを待つ傾向がありますが、このような方法で中国の方々の理解を得るのは難しいと感じています。 訪中前におりしも領空や領海に関する問題が起こっており、団員のみなさまが歴史や領土について率直な意見を中国側に伝えてくださったため、とくに有意義な時間を過ごすことができました。
河南省鄭州市による歓迎晩餐会
(王万鵬鄭州市政協副主席ら出席)
つづいて訪中団は河南省鄭州へ招かれ、歓迎を受けました。ここではマスデータを利用したコミュニティー管理や福祉施設などを視察しました。
同時に多数のメディア取材も受け、現地で報道されました。
鄭州はiPhoneの組み立てを行うフォックスコン(富士康)のある都市であり、台湾と中国の経済的な互恵関係の象徴的な場所でもありましたが、近年はいくつかの要因で生産規模を縮小させているところです。
日本の投資を呼びこみたいという姿勢も垣間見えましたが、一方で、日本国籍者に対する短期滞在ビザ免除措置が再開されない点に、対日政策における中国的な建前と本音が感じ取れ、経済振興の圧力により短期滞在ビザ免除措置は近いうちに再開せざるをえないだろうという印象を持ちました。
嵩山少林寺を訪問した際は、永信禅師が直々にお出迎えくださいました。非常に高名な方で滅多に姿を現さないとのことで、多くの中国人拝観者がカメラを向けておりました。つづいて、幼少期から全寮制の学校で6千人超が学ぶ武術学校を訪問し、演武を拝見しました。朴訥とした少年たちが超人的なパフォーマンスを繰り広げ、まったく別の世界に紛れ込んだような錯覚とともに、少し複雑な気持ちにもなりました。嵩山にはこのような学校がいくつかあり、数万人の子供が学んでいるとのことでした。
嵩山少林寺永信禅師と団員で懇談 |
嵩山少林寺永信禅師と団員との集合写真 |
最後に、訪中の機会を与えてくださった社会科学院日本研究所および日中友好会館の職員のみなさまに深く感謝申し上げたいと思います。この青年研究者訪中団は中国研究の若手学者に限ったものではなく、理工系、医薬系、農学系なども含め、これまであまり中国とゆかりがなかった方々にも積極的に参加いただける内容となっています。今後も、ぜひより多くの方が参加し、中国の現状を知っていただきたいと願っております。
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久保 輝幸 准教授(教員紹介へリンク)
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