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2025年12月03日
横浜商科大学

「横浜のプロスポーツビジネス」の授業で 横浜FC 鯨井健太氏 が特別講師

11月25日(火)2時限目に開講された授業「横浜のプロスポーツビジネス」(担当教員:小島敏明教授 )に、外部講師として横浜フリエサッカークラブ 普及ダイレクターの鯨井健太氏が登壇しました 。

この授業は、横浜で活動するプロスポーツクラブの経営、事業活動、マーケティング活動、地域との連携活動などを調査・分析し、プロスポーツビジネスの理解を深めることを目的としています 。


講義概要

鯨井氏による講義は、横浜FCの設立背景から始まり、クラブの根底にある「地域に根差した活動」の重要性が強調されました 。横浜FCは、横浜フリューゲルスがなくなった後、そのファンたちが立ち上がり、つくられたのが横浜フリエサッカークラブ(横浜FC)であるという誕生の背景の物語についてお話くださいました。

特に「普及活動」については詳しく解説され、その核心となる考え方としてグラスルーツ(草の根、みんなの)の説明がありました。これは、年齢、性別、障がい、人種に関わりなく、「いつでも」「どこでも」「だれとでも」サッカーやスポーツをできるようにし、楽しんでもらうことで、スポーツの裾野を広げていく活動であるというお話がありました。

講義では、学校に出向いて行う具体的な活動事例として、「スマイルキャラバン(学校授業)」、「スマイルファミリー(個別支援対策)」、「教員研究」、「部活動支援サポート」、「放課後サポート」などについて、写真や授業の様子を紹介する映像資料を使って説明してくださいました。


学生との質疑応答

講義の最後には、学生から鯨井氏へ次のような質問と回答がありました。

学生から「他のチームとの差別化となる活動について教えてください」という質問がありました 。これに対し鯨井氏は、横浜FCは、誰もがサッカーに親しめる環境づくりを目指している点が差別化になると回答しました。 また、「サッカーに興味がない人に、どのように普及活動をしているのか?」という問いに対しては、今回の授業のように、学校の現場に出向いて行って、授業という形であったり、イベントに参加して、キックターゲットをやったり、そういった形で接点をつくっていると説明されました。さらに、「普及チームと選手との関わりについて教えてください」という質問もありました。鯨井氏からは、普及のイベントに、スタッフとして選手に参加してもらったり、こういった授業の講師になってもらったりしているという説明がありました。


受講後の学生の感想(要約):独自の歴史と地域連携に言及する意見が多く寄せられる

受講後の学生の感想として、講義内容の具体性や、横浜FCの持つ独自の歴史と理念に感銘を受けたという意見が多く寄せられました。類似する感想を精査したところ、主に以下のような特徴的な意見が見られました。



市民の声から生まれたクラブの歴史と意義

●横浜フリューゲルス消滅という背景から、ファンの声によって横浜FCが誕生した経緯に言及する感想が目立ちました。
●クラブが「地域に根ざした活動をすることが根底にある」という理念を掲げていることについて、単なるスローガンではなく、クラブそのものの存在意義になっていると感じた、という意見が寄せられました。



地域に深く根ざす普及活動の価値

●普及活動の概念を「グラスルーツ(草の根)」として捉え、年齢や障がいなどに関係なく、誰もがサッカーを楽しめる環境づくりを目指している点に注目した意見が多く見られました。
●プロスポーツクラブが担う社会的な役割の大きさを実感した、という感想や、学校と連携した「スマイルキャラバン」などの具体的な事例から、「地域連携の進め方を深く知ることができた」という意見も寄せられています。



プロスポーツビジネスの多角的な側面の理解

●プロスポーツビジネスは「勝敗」だけでなく、「地域との接点づくり」や「社会貢献」といった多角的な事業活動によって成り立っているという点を深く学べた、という評価が多数を占めました。
●今後のプロスポーツの可能性や課題について考える、貴重な機会になったという感想も寄せられています。

今回の講義を通じて、学生たちはプロスポーツクラブが地域に貢献し、ビジネスとして成立させるための具体的な戦略や、地域に深く根差すことの意義について理解を深めました。

問い合わせ先
横浜商科大学 商学部 経営情報学科
小島 敏明 教授(教員紹介へリンク
発信部署
横浜商科大学 IR・情報メディア部 大学広報係
TEL:045-583-9058 / FAX:045-571-3913
Mail:pr_office@shodai.ac.jp
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