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2025年10月27日
横浜商科大学
ゼミナール2(観光・サービス)~学生たちが横浜「元町」のプレイス・ブランディングに挑む!~
10月20日(木)のゼミナール2(観光・サービス)の授業で、横浜開港資料館の羽毛田智幸様をゲスト講師としてお招きしました。ゼミナールの概要と当日の様子をご紹介します。
本学では、2年次からゼミナールが始まり、所属学科にかかわらず「興味あるテーマ」を研究するゼミを選択するのが大きな特徴です。
秋学期に開講された観光・サービスに関するテーマゼミ(秋山先生、長谷川先生、若林先生の3名の先生が担当し、約50名が受講)では、 一年を通じて「マイクロツーリズム」「プレイス・ブランディング(場所をブランド化する)」「ホスピタリティ」の3つのテーマに沿ったプロジェクト型のゼミが行われています。 現在、若林先生担当の「プレイス・ブランディング」では、横浜「元町」を題材に、そのブランディングをグループで考え、提案することに取り組んでいます。
ゲスト講師から横浜の歴史と元町の魅力を学ぶ
10月20日(木)の授業は、特別講義として横浜開港資料館の羽毛田智幸様をゲスト講師にお招きしました。
羽毛田様からは、ペリー来航以降、1859年に開港した横浜の、現代から江戸時代に遡る地図を時代ごとに紹介いただき、町並みの変遷を解説されました。特に、元町は、外国人の居留地であった現在の山手と山下町の間で、外国人を相手に商売を行うまちとして栄えていったこと、横浜村の人たちが移り住んだ場所であることなどの歴史的背景を説明いただきました。
また、横浜開港資料館は、文献や浮世絵など約27万点の資料を収蔵し、その資料はデジタルアーカイブスとしてネットで検索できることを紹介され、学生たちに過去を調べるツールとして積極的に活用してほしいと伝えられました。
若者の視点で「元町」の課題とブランディングを考える
元町商店街が抱える課題として「中華街に若い人が訪れるのに、元町に流れてこないのはなぜか」という問いが、羽毛田様から学生たちへ提供されました。元町の現状は「若い人の行動にマッチしていない」のかもしれない、学生たちの柔軟な発想を活かしたアイデアが期待されます。
講義後の学生の意見交換では、次のような活発な意見が出ました:
・老舗のレストランやファッションなどに着目し、若者に流行るブランディングを考えていきたい。
・中華街から橋を越えて元町に来ない点に着目して、若者たちが「行きたくなる」こと(来たくなること)を考えたい。
・元町のおちついた雰囲気を好む若者とのマッチングができるアイデアを考えてみたい。
学生たちは、元町の歴史や伝統、そして現在の課題を踏まえ、次回からブランディングのコンセプトづくりとグループワークによるアイデアのブラッシュアップを進めます。羽毛田さんからは、「いろいろな観点から考えることが重要。元町のブランディングのアイデアを楽しみにしている」と、学生たちへエールが贈られました。
このゼミナールは、3年次以降の研究活動(ゼミナール3以降)への継続発展性も十分に考えていくことが求められており、個人またはグループでの取り組みを通じて、研究に必要なアカデミック・スキルを身に付けることを目的にしています。学生たちは、自ら知的好奇心を高め、研究テーマを見つけ、主体的に学び、行動することが求められています。
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