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2023年07月25日
横浜商科大学
鶴見区なのにまるで鎌倉!? ―竹田教授の観光地企画演習(国内と海外)で発見する地域の魅力―
6月14日(水)、竹田育広教授の観光地企画演習(国内と海外)で、「商大マイクロツーリズム」のツアー企画を目的としたフィールドワークを地元鶴見区で行いました。
本講義は、観光地に関するマーケティング、観光地企画・開発を学んだうえで、実際にツアー企画を行うというもの。フィールドワークから得た情報を分析・編集し、
マイクロツーリズムとは?
竹田教授に、マイクロツーリズムとは何か、また横浜商科大学の観光マネジメント学科が取り組む「商大マイクロツーリズム」についてインタビューをしました。
マイクロツーリズムは、コロナ禍で改めて注目された旅行形態の一つ。一般的には「自宅から移動時間が約60~90分の範囲で、地元のまだ知らなかった魅力を発見すること」を目的としています。本学では、“商学の観点から捉えた「観光・サービス(ビジネス)」の市場価値創造における新たな視点づくりの手法” としてマイクロツーリズムを位置付けています。
このマイクロツーリズムを横浜商科大学オリジナルプロジェクトとして進行しているものが「商大マイクロツーリズム」。本学を起点や終点、中継点とし、徒歩約60~90分で回れるように設定したツアーコースのことで、2022年度からゼミナールで「商大マイクロツーリズム」の提案活動を行っています。現在では、13コースが設けられており、私の担当する観光地企画演習(国内と海外)でも「商大マイクロツーリズム」を題材としたツアー企画を行いました。
フィールドワークで「地域を読み撮る」
6月14日(水)の観光地企画演習では、馬場方面へフィールドワークへ。90分という限られた時間でツアーの実現が可能か、またコース上の魅力は何か、検証を行いました。
<フィールドワークのルート>
横浜商科大学—白幡神社—寺尾城址—旧藤本家住宅—馬場花木園—馬場の赤門—あぷプレ―建功寺—松陰寺—横浜商科大学(約4.6km)
学生たちはフィールドワーク中、スマートフォンのカメラを使って “自分目線で魅力に感じた風景や日常” を撮影。魅力に感じるものはそれぞれ異なり、さまざまな観点から「地域を読み撮る」を実践しました。学生たちは、あじさいが咲くスポットや古民家などを訪れ「まるで鎌倉!」「こんな場所があったんですね」と驚きの様子。一方、民家の合間や獣道などを通るルートであったことや、限られた時間ですべてを徒歩で回ることができなかったなど、地図情報だけでは把握できなかったことに気づくこともできました。
<フィールドワークの様子>
ツアー企画はスポットとしての点をいかに結ぶかが重要 ―フィールドワークで得た気づきをもとに考える―
6月21日(水)の講義は学内で実施。検証結果をもとに辿ったルートを地図に記す振り返りからスタートしました。
学生たちはグループごとに分かれ、撮影した写真と位置情報をヒントにルートと交通手段を再検討しました。Googleマップを使用して歩いたルートの高低差のデータを分析しているグループも見られました。グループ発表では、誰もが歩けるコースや、限られた時間の中でなるべく多くのスポットを回るコースなどが提案されました。
講義の最後は、竹田教授から「ツアーを作るときのポイントはスポットとしての点をいかに結ぶかが大切」とフィードバックをいただきました。竹田教授が携わる地域や観光現場からは、 “地域の魅力は知っているけど、それをどのように繋ぎ、ツアーとして展開していくかわからない” といった相談がよくあるとのこと。また、ツアー企画を行う上の注意点としてオーバーツーリズムの話もありました。一度に多くの観光客が訪問してしまうと地域住民の生活や環境に影響を及ぼすことも配慮しなければいけないと学びました。
観光地企画演習は、今まで学んだ観光の知識をもとにツアー企画を実践することで、観光価値を引き出す視点を楽しみながら身につけることができる、本学のオリジナリティが溢れる講義でした。観光を学ぶ学生さんはもちろん、将来地域に携わりたい学生さんには、ぜひ受講してもらいたい講義の一つです。
<フィールドワークで読み撮った地域の魅力>
- 問い合わせ先
- 横浜商科大学 観光マネジメント学科
竹田 育広 教授(教員紹介へリンク)
- 発信部署
- 横浜商科大学 アドミッション・広報部
TEL:045-583-9043 / FAX:045-583-9053
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