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2023年05月24日
横浜商科大学
AI時代に対応できる人材育成を-データサイエンス教育プログラムがスタート-
本学は、2023年度春学期より全学生を対象とした「データサイエンス教育プログラム」がスタートしました。
これは、情報をもとに新たな価値創造や課題解決を行うデータ駆動型社会で活躍する人材を育成することを目的に、「データサイエンス・AI」に関する知識・技能を習得し、情報倫理の必要性を理解した上で、社会における課題解決のために基礎的なデータ活用を実践できる人材を育成します。
今回は本プログラムの導入を行う、データサイエンス教育センター長の浮田善文教授にインタビューをしました。
本学学生には実学重視の実践的な学びに加え「データ活用力」を身につけてほしい。 —データサイエンス教育プログラム開設の背景—
近年の情報通信技術の発展により、多種多様なデータを誰もが利用できる社会となりました。また、ノートPCなどのコンピュータの処理能力が向上し、今では個人でもAIを利用することが可能となっています。
本学の情報教育でも、「情報通信機器を使う」ということは行ってきましたが、これからは「どのようにデータを活用するか」ということを学生たちは学んでいきます。
具体的には、ビッグデータやAIを適切に使いこなすことで、社会問題のより良い解決策を得ることや、これまで気づかれていなかった新たなビジネスの開拓なども期待できます。ただし、データを適切に使うためには、学ぶべきことや身につけるべき力もあります。例えば、データ・AIによる社会変化の認識、社会でのさまざまなデータの利活用、具体的な問題解決事例を学ぶことは重要です。また、情報倫理の必要性を理解した上で適切なセキュリティ対策を行う力や、社会における課題解決に必要となる基礎的なデータ活用を行う力を身につけることが必要です。
初等教育の基本的な教育内容を表す「読み書きそろばん」という言葉を皆さんは知っていると思います。本学の情報教育におきかえると、「読み書き=ICTリテラシー」「そろばん=データ活用・データサイエンス」にあたり、本学の初年次教育として履修することで、4年間の学習をより充実させることができます。
データサイエンス教育プログラムの概要
データサイエンス教育プログラムで身につけることのできる能力
●データ・AIによる社会の変化を自ら認識し、データ活用を事例とともに説明することができる。
●社会で様々なデータが活用されていることを理解し、データ活用による具体的な問題解決事例を説明することができる。
●情報倫理の必要性を理解した上で適切なセキュリティ対策を実践することができる。
●データ利活用の様々な事例を学び、社会における課題解決のために基礎的なデータ活用を実践することができる。
修了要件
●次の5科目の単位をすべて修得すること。
「ICTリテラシー1」「ICTリテラシー2」「ビジネスとAI」「情報社会の倫理」「データサイエンス入門」
●プログラム修了者には「修了証」を授与する。
Future Vision —本学におけるデータサイエンス教育のこれからについて—
本学はこれまでも情報教育を重視し、2014年に学生が自分のノートPCを用い授業を受けるBYOD(Bring Your Own Device)を導入してから、今年で10年目となりました。この間、全学生がしっかりとしたICTスキルを修得できるよう、1年次生必修科目として「ICTリテラシー」を用意し、毎年授業内容の改善を続けることで、現在の卒業生は社会に出てからも困らないICTスキルを身につけていると感じています。
本学は、開学当時から一貫して、「商学教育の完成」を目的とした実学重視の実践的な学びを行っています。今後の実践的な学びにはデータが不可欠になると考えています。
「データに強い商学部の卒業生を輩出するプログラム」として、この春に設置した「データサイエンス教育プログラム」。学生たちへ、まずは初年次に本プログラムを通して、データを用いた問題解決、データを活用した新たなビジネスの開拓などの土台となる「基礎的なデータ活用力」を身につけてほしいと考えています。さらに、上級年次の専門科目でより高度なデータ活用について学び、さまざまなビジネスシーンでAI・ビッグデータが用いられる社会の中心となって活躍できる力を身につけてほしいと考えています。
- 問い合わせ先
- 横浜商科大学 アドミッション・広報部
TEL:045-583-9043 / FAX:045-583-9053
Mail:yccpublic_r@shodai.ac.jp
- 発信部署
- 横浜商科大学 アドミッション・広報部
TEL:045-583-9043 / FAX:045-583-9053
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