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2022年09月30日
横浜商科大学

令和4年度秋学期学位記授与式 学長式辞

 世界的に蔓延した新型コロナ感染症は、いまなお完全な終息に至っていません。今日ここに学位授与式に臨んでいる諸君は、およそ3年間のコロナ禍にあって、これまでにない学生生活を送ってきました。授業はほとんどが遠隔オンライン形式で行われ、教室での対面授業はほとんど行われることがありませんでした。授業は学生にとって最も重要な日常生活です。諸君は期せずして特異な日常を経験してきたのです。

 しかし、特異な日常のなかで、予期しなかった新たな経験をしました。それはオンライン形式の授業です。Information and Communication Technology(情報通信技術)の授業への応用です。さらに言えば、いま社会的に急速に普及しつつあるDigital-Transformation(DX)と呼ばれる社会システムの基盤技術の応用です。諸君は社会に出る前に、受け身とはいえ、このDX基盤技術を経験したのです。

 卒業後、ほとんどすべての諸君は仕事に就きます。諸君が就く仕事は、肉体労働ではなく、情報の処理作業を中心とした非肉体労働(知的労働)です。知的労働では、二つの要素が仕事の成果に大きく影響します。

 一つは、知識(knowledge)です。諸君はこの4年間で多くの知識を獲得してきましたが、この知識を活用すること、とりわけ仕事に活かすことが求められるのです。ただし、教室で学んだ学問的知識(academic knowledge)だけでは、仕事に活かすことはできません。

 仕事に活かすためには知性(intelligence)が必要です。諸君はこの4年間で学問的知識だけでなく、人間的な観念或いは感性ともいえる知性を身につけ、これを蓄積してきたはずです。学問的知識が不足していたり、知性が不十分であると思う諸君は、今日を契機に学問に励んでください。そして知性を磨いてください。

 知識と知性を備えた諸君の社会的活躍を期待しています。

 

令和4年9月17日

横浜商科大学 学長 清水 雅彦

問い合わせ先
横浜商科大学
〒230-8577
神奈川県横浜市鶴見区東寺尾4-11-1
電話045-571-3901(代)
発信部署
アドミッション・広報部
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