ブックタイトルビジネスフロンティア2016
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ビジネスフロンティア
18く必要があると思います。また、これも人材不足の話になるのですが、国も行政もローテーション人事なので、MICEに詳しい人材が育ちにくい環境にあります。一緒にやって盛り上がってきたと思ったら、全く違う部署に異動するので知の蓄積ができずもったいない。MICEは一人では誘致できません。チーム力が必要なので、1、2年では結果は出ません。せめて4年位は人事異動を行わないでいくことも必要だと考えます。描く都市像に合う誘致をMICEはただやみくもに取ればいいというものではなく「どのような都市を目指していくか」未来の都市像をまずデザインして、そのゴールに合うテーマに沿って誘致することが大事ではないでしょうか。環境宣言都市なら、環境に特化したMICEを誘致することでブランディングにつながり、その結果、環境に関する産業が活発になり雇用が増えるといった形が、一番の理想形になるかと思います。E誘致活動に有利に働くでしょう。2016年2月にJNTO(日本政府観光局)が開催したCMP Boot Campの講師を英国リーズベケット大学より派遣することをMPIが交渉および企画協力し、CMPの資格取得を支援しています。省庁間のコラボを密に海外では、ホテルで国際会議をするだけに留まらず、パリならルーブル美術館でレセプション、イタリアならバチカン宮殿でカクテルパーティーなど、国や都市を代表する施設で楽しめるプラス・アルファを提供するのが普通。しかし日本は規制が厳しいので、同じような場所ではまずできません。現在は観光庁・JNTO・地方自治体・民間事業者などMICEの関係者が一体となり誘致活動を行っていますが、この文化施設は文部科学省の管轄、この展示会は経済産業省の支援というように、ワンチームになっていません。各省庁がMICE誘致という同じ土俵に立ち、同じ認識でコラボレーションを深めてい日常と非日常のバランスMICEのニーズは日常のビジネスと、非日常のオフがセット。地方でもWi ?Fi環境で仕事できることが必要です。オフタイムには外国人にとって珍しい、食やアクティビティなどカルチャーの感動体験が求められるので、地域独自の魅力を「海外目線」で見つめ直すことも重要。日常と非日常のバランスがうまくとれた所に、MICE誘致のチャンスが生まれるのです。★ 「インバウンド時代」到来。そのチャンスをどう活かす?Yamamoto Makikoフォーシーズンズホテル椿山荘東京でF&B(料飲)ディレクター、秘書、国際セールスで活躍した後、リージェントホテル香港の営業に従事。2000年より、メリルリンチ日本証券㈱のイベントコーディネーターとして勤務。2012年より、MPI Japan Chapter会長。MPI会員の7割強は女性。山本氏によると「さまざまな方面への気配りが求められるMICE業界は、女性が活躍しやすい場所」。米国ダラスにあるMPI本部で開催されたリーダーシップミーティングに参加した山本氏。2015年の国際ミーティングエキスポでの国際シンポジウムを山本氏が担当。会場は満席となった。