ブックタイトルビジネスフロンティア2016
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ビジネスフロンティア
17MICE業界は人材不足MICE(Meeting/会議、Incentive/報奨・研修旅行、Convention/ 国際会議、Exhibition/展示会)業界は、サプライヤー(業者)とミーティング・プランナー(主催者)で構成されています。私はホテルウーマンというサプライヤーとしての経験を経て、現在は外資系企業でミーティング・プランナーとして従事。4年前からMPIの日本支部会長となり、MICEに関する最新のノウハウ提供と技術の情報交換に務めています。そんな私の日々の実感として、海外の国・都市との厳しい競争に打ち勝ち、日本にMICEを誘致するためには、第一に「人材育成が急務」と申し上げたいです。MPIの会員はサプライヤーとミーティング・プランナーがほぼ半々ですが、顔を合わせるとみな同じことを口にします。「いい人、いない?」そう、日本のMICE業界は明らかに人材不足。プラス今後、学生の皆さんには大いに期待するところです。求められる条件はまず、英語ができること。RFP(提案依頼書)を見て、概要とニーズをパッとつかめること。ビジネスマナーや、異文化理解力も必要です。日本人は以心伝心ですが、「言わなかったこと=無かったこと」と考えるアメリカ人には明確に伝えないとビジネスになりません。あるいはイタリア人には、中国人には…といった個別の文化に対応するフレキシビリティが求められます。欧米ではミーティング・プランナーが企業に在籍し、会議やレセプション、ゴルフトーナメントなど社内イベントを全てを取り仕切り、短期で雇えるフリーランスも多くいます。一方、日本ではまだ職種として根付いていないので、総務や販促、マーケティングの方が担当されるケースが多く、プロが少ないのです。MICE業界でプロと認識される指標の一つ、CMP(ミーティング・プランナーの国際資格)取得者が日本でも増えれば、インバウンドMICM P I(Meeting ProfessionalsI n t e r n a t i o n a l )は、M I C E 専門家18,500 人以上が加盟する世界最大規模の国際非営利団体。その日本支部会長を務める山本牧子氏に、「国際的なMICE 誘致競争に打ち勝ち、ビジネスチャンスを活かすための課題と展望」についてお伺いしました。MICEをチャンスに変えるには専門的な人材育成が急務MPI Japan Chapter 会長メリルリンチ日本証券㈱シニアバイスプレジデント イベント・マーケティング山本牧子氏