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概要

ビジネスフロンティア

14域の核となって欲しいということ。大学関係者だけでなく、様々な業界のたくさんの人を巻き込み、連携し、大会を、日本中を盛り上げて貰いたいのです。2014年、2015年には、学生や教職員、自治体の皆さんが一堂に会し、「各大学がどのような取り組みをすればよいのか」「大学と地域はどのような連携ができるのか」などについて議論する、「地域巡回フォーラム」を全国各地で開催しました。学生の柔軟な発想力、SNSを活用した連携、チャレンジ精神などに、いつも感心させられています。スポーツ系、芸術系、理工系、福祉系……。専門性の異なる学生が一丸となり、どんな形で海外への発信を見せてくれるのか、楽しみでなりません。大会後、日本に何を残せるかオリンピック・パラリンピックという競技大会そのものは、期間が決まっており、時間軸における「点」でしかありません。期間中、海外からやってくる観戦客に用意するチケットも180万人分と、昨年2000万人に迫る勢いを見資源が、こんなにもある」ということでした。実際に、国別の都道府県人気ランキングといった観光データを見ても、ほとんど名前の出てこない県が幾つもあるのは、とても残念なことです。オリンピック・パラリンピックを契機に、日本は世界中から注目されることになります。来日する多くの取材陣に対して、都市や著名な観光地はもとより、「知られざる地方の魅力」をいかにしてアプローチできるか。各自治体の皆さんにはもちろん、私は学生の皆さんに大きな期待を寄せています。学生の柔軟な発想と熱意に期待現在、組織委員会が連携協定を結んでいる大学は、786校(平成27年12月1日現在)。これは全国にある大学の約7割に及びます。大学連携には、二つの期待があります。一つは、地域創生や環境、被災地復興、国際交流、世界平和など、あらゆるテーマについて深く学び、いろいろな形で国内外に広めて貰いたいということ。もう一つは地せたインバウンドの数と比べれば10分の1に満たない数です。しかし、大会に向けて取り組むあらゆる分野での挑戦は、それを補って余りある財産を日本にもたらしてくれます。私は大会後、日本各地に何が残って行くのか、何を残せるのかを、非常に大切に考えています。あらためて、日本の魅力とは何でしょうか。伝統、文化、自然、技術力、おもてなし、はたまたアニメ。私は安心・安全もその一つだと思います。「何度も訪れたくなる日本」について、これからさらに掘り下げ、ぜひ東京オリンピック・パラリンピックを成功させましょう。★東京オリンピック・パラリンピックで日本の観光はどう変わるのか?Saika Makoto公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会チーフ・コンプライアンス・オフィサー、総務局長 /東京都オリンピック・パラリンピック準備局理事。経歴:昭和58年4月東京都入都、平成20年4月東京オリンピック・パラリンピック招致本部参事、平成25年1月スポーツ振興局理事<招致推進担当>の後現職。■都道府県別外国人延べ宿泊者数(万人泊)2 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 5 5 4 4 4 3 3 3 3 3 3 11 10 9 9 8 8 8 7 19 15 22 20273749 4487162050100150180島根県徳島県福井県山口県福島県山形県秋田県鳥取県高知県愛媛県埼玉県群馬県茨城県岡山県新潟県富山県岩手県佐賀県青森県宮崎県香川県奈良県宮城県栃木県鹿児島県三重県和歌山県石川県滋賀県広島県熊本県大分県長崎県長野県岐阜県兵庫県山梨県静岡県愛知県神奈川県福岡県千葉県沖縄県北海道京都府大阪府東京都(平成27 年10 月国土交通省「宿泊旅行統計調査」(第二次速報))■都道府県別客室稼働率■70%以上■65%~70% 未満■60%~65% 未満■55%~60% 未満■55% 未満