地域産業研究所

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横浜商科大学の地域産業研究所です。

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 20153月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、その後、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。

 今回は、鶴見区駒岡に本社を置く、日東発条株式会社に伺いました。取材を担当したのは、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ大宮(商学科2年)です。

 

【会社の沿革、概要】

 日東発条株式会社は、1959(昭和34)年に、現在も本社と工場を置く鶴見区駒岡にて創業後、株式会社リコーから協力会社として認定を受け、多くの製品を手掛けることで発展を遂げて来ました。主な事業として、事務機器等に使用される直径5ミリ以下の精密コイルばねを中心とする線細工等の金属製品の製造を行っています。創業以来、無借金を続ける健全経営の会社です。

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(取材の様子)

 

 日東発条で作られる製品は、OA機器や日用家電から自動車、航空機等まで、生活のあらゆる場面で様々な用途に使用されています。試作品のオーダーも多く、顧客からの要望に応じて様々な大きさ、形状の製品を手掛けられることが強みです。 


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(日東発条で手掛ける主要ばね製品)

 

【中国の2つの工場での事業】

現在、中国の深圳(しんせん)無錫(むしゃく)にグループ会社の工場を所有しており、現地採用の150名程の従業員が働いています。特に1995(平成7)年に設立した深圳の工場は、日本国内の3倍程の売り上げを誇り、グループ全体の売り上げの中心となっているそうです。この2つの工場では、リコーのほか、自動車部品製造業の三井金属アクト株式会社をはじめとする自動車メーカーを主要顧客とし、自動車のドアロックやボンネット、ハッチネット等に使われるバネやコイルを量産しています。

また、日本との人事交流もさかんに行っており、中国で勤続10年を超えた従業員を1年交代で日本に呼び、様々なノウハウを伝授しているそうです。

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(取材に応じて下さった森岡常務)

 

【工場見学を通して】

 森岡常務へのインタビュー後、本社に隣接している工場内を見学させていただきました。

 工場内にはたくさんの機械が所狭しと配置されており、従業員の方々が調整を重ねながら操作をしていました。大きな機械が正確に素早く動き、様々な形のバネやコイルが生産されている光景にとても感動しました。なかには30年以上使用されているものもあり、オイルや部品の交換によって性能を維持しているそうで、とても大切に使われていると感じました。

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(工場見学の様子)

 

検査室では、顧客からの要望を受け、1ミリにも満たない銅線に1つずつ手作業でマーキング(色付)する作業の様子も拝見しました。また、バネやコイルの在庫は、錆びないように湿度と温度が管理されている部屋で管理されていました。このようなひとつひとつの細やかな対応が、顧客との信頼関係に繋がるのだと感じました。


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(試作品の数々)

 

【取材を通じての感想】

日東発条で手掛けるバネやコイルなどの製品は、普段あまり意識することはありませんが、ドアや家電など身近なところでたくさん使われていることを再認識しました。

 今回の取材を通じて、日東発条のように品質への努力や、柔軟な対応を行う「縁の下の力持ち」のような企業があるということを、もっと多くの方に知ってもらいたいと思いました。


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(尾上社長、学生記者と森岡常務)


日東発条株式会社  http://www.nittospring.co.jp/index.html

20153月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、その後、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。

今回は、鶴見区生麦に本社を置く、株式会社筒見工務店に伺いました。取材を担当したのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ唐(貿易・観光学科4年)です。

 

【会社の沿革、概要】

1956(昭和31)年に創業した株式会社筒見工務店は、木造注文住宅や住宅リフォーム、店舗・工場・倉庫などの設計から施工までを手掛ける総合建設会社です。神奈川県や横浜市を中心に、戸建てからアパート、マンション、公共施設まで多種多様な建物を手掛けています。水道の蛇口の取り換えのような小口工事から、建物の設計、施工、完成まで一貫して手掛ける大口工事まで、幅広く受注しています。


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【少人数経営の秘訣】

筒見工務店は少人数ながら、年間売上高(平成28年度)10億を超えています。その秘訣を筒見社長に伺いました。

建築の世界では、工事規模にもよりますが、現場に最低1名の監督(監理)技術者の常駐が義務付けられています。監督技術者とは、一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士のような専門資格を持ち、工事現場で作業工程や安全の管理、人員配置など全体を指揮する人を指します。特に現場には、測量技術者、塗装技術者、クロスや内装技術者、ガス・水道・電気の専門技術者、土地を掘削する堀削機械やショベルカーの免許をもつ作業員、建物を解体する作業員など業種が異なる業者がたくさんいるため、幅広い知識と経験のある監督技術者が必要とされます。筒見工務店と付き合いのある協力会社は、大小合わせ200社あり、それぞれ専門性が高く、請け負う工事ごとに適切に取りまとめ作業を依頼しているそうです。

現在、社員14名の内8名が監督技術者で、平均年齢50歳のベテランだそうです。スキルによって請け負う工事の規模も異なりますが、年間大小工事を合わせ、大体一人あたり1億円の売上を上げているそうです。

監督技術者の仕事は、現場で起きるあらゆることに対し、適切に対応しなければいけません。また、突発的なできことも頻繁にあるので、専門知識以外に臨機応変に対応できる能力も求められます。さらに職人さんたちと昼夜ともに作業を行うので、対人関係も上手にこなすことも重要とされます。新卒者や若者は、現場監督の仕事に憧れてスタートしても、マニュアルがなく、現場で覚えていく厳しさに耐えきれず、途中でやめる人もいるそうです。筒見社長は、若者への人材育成が今後の課題だとおっしゃいました。

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(大倉山保育園)


【手掛けた工事の数々】

筒見社長からこれまで手掛けた工事について紹介していただきました。

保育園や小中高のような学校施設の増築、耐震工事、または、子どもや生徒たちが使いやすいように改修する工事などを多数手掛けています。また、過去には本学からも数多くの工事を依頼しました。例えば、6号館2階の食堂の改築工事、外壁改修・補修工事、体育館床改修工事、研究室棟改修工事などがあります。現在、主に部活動で利用されているみどりキャンパスの総合グランド管理棟も施工されています。


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(本学のみどりキャンパスの総合グランド管理棟)


注文住宅の実績もあり、木造住宅や日本の伝統文化を取り入れた純和風の特殊注文もあるそうです。大工や左官職人のような専門技術を持った職人が必要ですが、現在その技術を持った職人は少なく、しかも高齢化しています。しかし、筒見工務店はそのような高い技術を持った人材にも広いネットワークを持っているため、特殊注文にも対応できています。

個人住宅や茶道の先生からの茶室設計施工なども多数手掛けています。また、国家指定重要文化財の外交官の家をはじめ、横浜市認定歴史的建造物である馬場赤門や宗教法成佛寺本堂の改修工事の施工実績もあります。


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(金子課長より木材の加工方法について説明していただきました。)


最近は、地域のケアプラザのような公共施設も手掛けています。官公庁の公共施設は、一般公募入札がほとんどで、入札に参加した会社の中から、工事の技術力や費用など総合的に判断し、一番適切な施工会社に工事を発注するそうです。筒見工務店は、技術の面はもちろん、費用の面でも一番適切な金額を提示したことから、実績を積むことが出来たそうです。鶴見区では、東寺尾、寺尾、馬場の地域ケアプラザの新築工事を施工しました。


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(馬場地域ケアプラザ)


【会社の受賞歴】

創業以来「自主的な真心と、優れた技術力をもって最高の品質を御客様に提供する」という経営理念を実践し続けた結果、1995(平成7)年神奈川建築コンクール「個人住宅部門特別賞」受賞、2002(平成14)年横浜市優良工事請負業者建築部門表彰受賞など多数の表彰を受けています。

また、地域との繋がりを大切にし、地域の清掃のような環境保全活動をはじめ、地域のイベントへの寄付活動などを積極的に行っています。それが横浜市に評価され、2010(平成22)年「横浜型地域貢献企業」最上位認定を受けました。


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2002(平成14)年に受賞した横浜市優良工事請負業者建築部門表彰状と記念の盾)


【筒見社長が大事にしていること】

お客様や元請会社から請け負った工事に対し、要望に応えた完成度の高い施工をするだけでなく、定期的にお客様と連絡を取るなどアフターフォローも積極的に心掛けているそうです。お客様と一生のお付き合いをする気持ちで工事を手掛けているので、厚い信頼関係を築くことができています。中には、三代まで続くお付き合いをしているお客様もいるそうです。

また、筒見社長は、平成3年に筒見工務店に入社し、平成10年に社長に就任しましたが、その前は、建築資材の取扱をはじめ、住宅施工・管理・仲介などを手掛ける地元のデペロッパーに5年ほど勤めていたそうです。今もそのご縁を大事にし、建築資材の調達や、お客様の住宅仲介の紹介など仕事の面でも連携を取っているそうです。

筒見社長は、お客様の「""実現へのお手伝い」を会社の看板に掲げ、21世紀に相応しい総合建設業を目指しているとおっしゃっていました。

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(筒見社長)


【取材を終えて】

これまで建設業について知る機会がなく、建設業はどんな業界なのかもわかりませんでした。今回の取材を通して、建設業の仕事はイメージと違い、ただ現場の監督だけではなく、お客様の要望に応えるため職人さんと一緒に企画し作り上げるものだとわかりました。お客様の要望に応え、実現させるとてもやり甲斐のある仕事だと感じました。


筒見工務店ブログ8_.jpg(筒見社長、商科大学生記者、金子課長)


★株式会社筒見工務店 http://www.tutumicf.co.jp/index.1.htm


2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。
今回は、京急鶴見市場駅からほど近い、ゴム通り沿いにある株式会社京南に伺いました。取材を担当するのは、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ笠間(商学科2年)です。この記事は笠間が執筆を担当しました。

【株式会社京南の沿革について】

株式会社京南は、1956(昭和31)年に塗装請負業として鶴見区矢向で創業しました。それ以来、塗装を中心としたリニューアル工事の施工管理を行っています。1988(昭和63)年に東京都大田区に東京営業所を開設、2006(平成18)年に本社を現在の鶴見区平安町に移転しました。主に手掛けているのは橋梁や石油化学プラント、集合住宅等の塗装や、改修工事、防水工事等で、最近では、マンション、ビル、物流倉庫をリニューアルする工事に携わったそうです。

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(お話を伺った千葉代表取締役)

【真摯に塗装に取り組む】

株式会社京南で心がけているのは、丁寧に、真摯に仕事に取り組むこと。工事に取りかかる前は様々な角度から検証を行い、顧客のニーズにあった提案をします。工事を確かな技術で行うのはもちろんのこと、工事中にも様々な工夫と提案を行っています。工事後も、2年、5年の自主点検を実施し、アフターフォローを丁寧に行っています。最近は工程を省いて価格を安くする業者もいますが、そういった塗装は長持ちしないため、次の工事までの期間が短くなります。株式会社京南では、結局は塗装が長持ちする方がコストダウンにつながり顧客の利益になることから、工程を省かず丁寧な仕事を心がけているそうです。

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(安全打ち合わせ会議の様子)

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(作業用の足場)

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(完成した水道僑)

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(完成した共同住宅)

【安定経営の秘訣】

株式会社京南は、これまで赤字を出したことがなく、無借金経営を続けています。安定した経営の秘訣について千葉社長に伺ったところ、受注した仕事や取引先の大小に関わらず一件一件の仕事に真摯に取り組んできた結果だとおっしゃっていました。少数の大口顧客に絞らず、多数の顧客から受注し、真摯な仕事で信頼を得てきたことが、好不況の波に影響されなかった要因だそうです。

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(取材の様子)

【会社が最も大切にしているのは「人」】

会社として最も大切にしているのは「人」だそうです。必要な資格は会社負担で取得させるなど、社員を大事に育てています。
また、取材の中で千葉社長が、「若い時に一生懸命やった方がいい。努力をした方がいい。その結果は、歳を重ねたときに出てくる。いい老後を送っている人はやはり若い頃必死に仕事をしていた。」とおっしゃっていたのが大変印象的でした。一生懸命営業をし、真摯に仕事をする、ということを愚直に繰り返してきたという千葉社長の姿勢が、その言葉に重なりました。

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(事務所の様子)

【取材を終えて】

今まで塗装に注目することは少なかったのですが、今回取材した株式会社京南のような塗装会社が丁寧な仕事をされているからこそ、私たちの身の回りにある建物が美しく保たれているのだと実感しました。今後、建物や工場などを見る際には今回の取材で千葉社長がおっしゃっていた事を思い出しながら、塗装にも注目したいと思います!

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(取材の後、商科大学生記者、千葉代表取締役、総務担当荒川様)

2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。
今回は、大黒町にある東洋電装株式会社に伺いました。取材を担当するのは、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ笠間(商学科2年)です。この記事は笠間が執筆を担当しました。

【東洋電装株式会社、どんな会社?】

東洋電装株式会社は、1959(昭和34)年に創業した企業で、各種電気工事のエキスパートです!①建築物の電気・情報通信設備、②鉄道施設の電力系や情報通信設備、③プラント関連施設の電力・制御・通信設備、の3つの部門が事業の柱です。本年度は一般電気設備の受注が多く60%を占めているそうです。川崎チネチッタやみなとみらいのマークイズ、赤レンガ公園等、私たちにも身近なところで活躍されています。最近では、新築される神奈川県分庁舎の電気工事を受注したそうです。

時代とともに変化する需要に対応できるよう社員自ら進んで新技術、技能の習得に努め、全員が同じ目標に向かって協力しながら、お客様のニーズに合った完成度の高いものを作ることに注力しています。

CIMG8892.JPG(お話を伺った和田隆取締役社長)

【鉄道工事は真夜中に】

東洋電装は鉄道施設の電気工事を得意としていますが、特に横浜市営地下鉄については専用の重機を持つなどして長年にわたり携わっています。鉄道工事は運行がない深夜に行われます。不備があれば翌朝の始発に遅れが出てしまうため大変な緊張感があるそうですが、東洋電装が始発に影響するような事故を起こしたことは、市営地下鉄の工事に関わってきた45年間で一度もありません。すべてが電気に頼っている現代では、電力、信号系統の事故が人々の暮らしに大きく影響してしまう、ということを社員全員が肝に銘じているそうです。

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(東洋電装が所有する横浜市営地下鉄専用の重機)

【社員が大事にしている理念】

会社の基本理念は、「一人一人の技術力と、顧客を想う心が信頼と高い評価につながる。」です。和田取締役社長は、「建設業は、受注段階で売るものを形で見せることができないため、信頼を得ることを大切にしている。高い技術力を持ち、真摯に仕事に取り組んでいいものを顧客に提供していくことが信頼につながり、次の仕事へ繋がっていく。」とおっしゃっていました。
2012(平成24)年には、横浜市発注の工事において優秀な工事成績で施工した現場責任者に贈られる現場責任者表彰(設備部門、建築部門)を、東洋電装の社員の方が受賞し、林市長から表彰されたそうです。

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(取材の様子)

【建設現場で働く醍醐味】

建設現場の事務所は設計・建築・空調・衛生など、様々な会社からやってくる現場担当者が協力しながらひとつのものを創り上げていく場所。工程を進める上で施工の順番を調整したり、天井内の設備の取付場所を取り合ったりなど、打合せの連続です。時には駆け引きもあり、その現場担当者の交渉手腕で職人さんたちの苦労やコストが大きく変わるそうです。長い工事期間をそのように切磋琢磨し、大変な場面をいくつも乗り越えて建物が出来上がり、照明を点灯するときが、一番の苦労が報われる瞬間だとか。
また、工事が終われば、長い期間一緒に苦労した他業者の方たちとの間に仲間意識が生まれたりすることも、この仕事のおもしろい所のひとつだそうです。

港北高校本館2新築工事.JPG(東洋電装が担当した港北高校増築工事)

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(水道局中村町事務所新築工事)

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(大黒ニューシティーセンター新築工事)

【地域への貢献】

東洋電装は、地域社会に貢献することをビジョンに掲げ、横浜型地域貢献企業認定制度において2013年に最上位で認定されました。地域のイベントへの協賛等、積極的に地域貢献を行っています。また、所属する大黒インダストリアル協同組合主催の地域清掃活動などにも積極的に参加し工業地帯周辺の美化にも努めています。

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(和田取締役社長と商科大記者)

【取材を終えて】

今まで建設などの分野に目を向けることは少なかったのですが、今回取材した東洋電装株式会社のような電気設備工事会社が私たちの暮らしを支えているのだと実感しました。今後、横浜市営地下鉄に乗る際には今回の取材でお話を伺った東洋電装株式会社が電気設備の工事、保守を担当されていることを思い出しながら乗車しようと思いました。また、和田取締役社長が建設業界は信頼が大切とおっしゃっていましたが、普段から建設業界の企業は信頼を得るために様々な努力をされているということも今回の取材を通して感じました。

★東洋電装株式会社 http://www.toyodenso.co.jp/



2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、その後、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。
今回は、鶴見区市場下町にあるプリンス電機株式会社に伺いました。取材を担当したのは、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ菅野(経営情報学科3年)で、この記事は菅野が担当しています。

【企業の成り立ち、歴史、沿革について】

プリンス電機株式会社は、1950年11月に東京都品川区に日本真空として創立し、蛍光ランプの製造・販売業を開始しました。1958年11月には日本真空電気株式会社を設立し、翌1959年に、業務拡張のため横浜市鶴見区元宮に新築移転しています。そして、創立30周年を迎えた1988年11月に、プリンス電機株式会社に社名変更しました。

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(取材の様子)

独自の技術による業界初の高演色性ランプや、特殊用途の石英紫外線ランプの開発、製造、販売等に事業を拡大し、2003年7月に、鶴見区元宮から現在の鶴見区市場下町に本社を移転しました。歩いて5分ほどの場所に本社工場も備えており、従業員の方々は頻繁に行き来しているそうです。

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(特殊用途の、婉曲に曲がる蛍光灯を製作中の様子)

【事業内容について】

現在は主に、LED照明やスリム蛍光ランプ、冷凍・冷蔵ショーケース等食品販売什器の蛍光ランプ等の開発及び製造販売を行っています。新規参入企業が後を絶たない中、他社にはない高演色技術と特殊用途のランプ製作の実績があり、業界内でも高く評価されています。近年はLED照明の受注が増えていますが、蛍光灯で培った技術をLEDにも生かすことで、昔からのお得意様から、蛍光灯とLED照明のセットでの注文を受けることも多いそうです。

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(主力製品の省エネLEDランプ)

高演色技術とは、商品に光を当てたときに、その色の見え方を表す技術のことで、スーパーマーケットやコンビニを始めとした食品流通業界での取引が多いプリンス電機では、この技術が、精肉・鮮魚・青果それぞれの美味しさを最大限に引き出すことで定評を得ています。寺嶋社長の「店舗において、売り場をステージとすれば、主役は売り物。主役をいかに引き立たせられるかを考えることが自分たちの仕事」という言葉が印象的でした。

【経営方針】

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(お話を伺った寺嶋社長)

寺嶋社長は、「基本に忠実に」というポリシーを持ち、製品の品質や環境に配慮したものづくりを目指して、品質・環境・労働安全衛生のマネジメントシステム認証を受け、経営の指針としています。2008年には「スリムにすれば環境にやさしい」をスローガンとしたスリムエコ宣言を行い、省エネ照明等の環境配慮型製品の開発、拡販や、小学校や企業での環境に関する出前講座の開催等を行っています。こうした活動から、2009年には横浜型地域貢献企業規格の最上位認定、2015年には横浜環境活動賞大賞受賞、2017年にはかながわ地球環境賞地球環境保全活動部門での受賞など、たくさんの表彰を受けています。
また、寺嶋社長は鶴見区制90周年事業の広報部長としての活動も行っているそうです。

【工場見学の様子】
 
インタビューの後、本社近くの工場へ移動し、郡工場長にご案内いただきました。蛍光ランプの原材料となるガラスの清掃や塗装用の機械も見せていただき、とても興味深かったです。どの蛍光剤をどのくらい、どのように混ぜるのか、といった配合は、長年培われた経験がものをいうそうで、印象的でした。

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(塗装用の機械の前で)

手作業で行う部分も多く、蛍光灯やLED基盤をひとつひとつ丁寧に、半田ゴテ等を使い加工していて、とても繊細な作業であると感じました。

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(LED基盤を1つ1つ取り付けている様子)

コンビニやスーパー等でプリンス電機の製品がたくさん使われていることを知り、とても身近に感じました。同時に、蛍光灯やLED照明は、私たちの生活になくてはならないものであると改めて感じました

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(工場内にて、完成したLED照明と共に寺嶋社長、郡工場長と学生記者)

CIMG2856.JPG(本社前にて、寺嶋社長と学生記者)

★プリンス電機株式会社 http://www.prince-d.co.jp/


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