地域産業研究所

PROFILE

地域産業研究所
地域産業研究所
横浜商科大学の地域産業研究所です。

LINK

鶴見区工業会取材②「日東発条株式会社」

2017年11月06日 09:00

 20153月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、その後、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。

 今回は、鶴見区駒岡に本社を置く、日東発条株式会社に伺いました。取材を担当したのは、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ大宮(商学科2年)です。

 

【会社の沿革、概要】

 日東発条株式会社は、1959(昭和34)年に、現在も本社と工場を置く鶴見区駒岡にて創業後、株式会社リコーから協力会社として認定を受け、多くの製品を手掛けることで発展を遂げて来ました。主な事業として、事務機器等に使用される直径5ミリ以下の精密コイルばねを中心とする線細工等の金属製品の製造を行っています。創業以来、無借金を続ける健全経営の会社です。

日東発条ブログ1.JPG

(取材の様子)

 

 日東発条で作られる製品は、OA機器や日用家電から自動車、航空機等まで、生活のあらゆる場面で様々な用途に使用されています。試作品のオーダーも多く、顧客からの要望に応じて様々な大きさ、形状の製品を手掛けられることが強みです。 


日東発条ブログ2_ばね.png

(日東発条で手掛ける主要ばね製品)

 

【中国の2つの工場での事業】

現在、中国の深圳(しんせん)無錫(むしゃく)にグループ会社の工場を所有しており、現地採用の150名程の従業員が働いています。特に1995(平成7)年に設立した深圳の工場は、日本国内の3倍程の売り上げを誇り、グループ全体の売り上げの中心となっているそうです。この2つの工場では、リコーのほか、自動車部品製造業の三井金属アクト株式会社をはじめとする自動車メーカーを主要顧客とし、自動車のドアロックやボンネット、ハッチネット等に使われるバネやコイルを量産しています。

また、日本との人事交流もさかんに行っており、中国で勤続10年を超えた従業員を1年交代で日本に呼び、様々なノウハウを伝授しているそうです。

日東発条ブログ3.JPG

(取材に応じて下さった森岡常務)

 

【工場見学を通して】

 森岡常務へのインタビュー後、本社に隣接している工場内を見学させていただきました。

 工場内にはたくさんの機械が所狭しと配置されており、従業員の方々が調整を重ねながら操作をしていました。大きな機械が正確に素早く動き、様々な形のバネやコイルが生産されている光景にとても感動しました。なかには30年以上使用されているものもあり、オイルや部品の交換によって性能を維持しているそうで、とても大切に使われていると感じました。

日東発条ブログ4.JPG

日東発条ブログ5.JPG日東発条ブログ6.JPG

(工場見学の様子)

 

検査室では、顧客からの要望を受け、1ミリにも満たない銅線に1つずつ手作業でマーキング(色付)する作業の様子も拝見しました。また、バネやコイルの在庫は、錆びないように湿度と温度が管理されている部屋で管理されていました。このようなひとつひとつの細やかな対応が、顧客との信頼関係に繋がるのだと感じました。


日東発条ブログ7.JPG

(試作品の数々)

 

【取材を通じての感想】

日東発条で手掛けるバネやコイルなどの製品は、普段あまり意識することはありませんが、ドアや家電など身近なところでたくさん使われていることを再認識しました。

 今回の取材を通じて、日東発条のように品質への努力や、柔軟な対応を行う「縁の下の力持ち」のような企業があるということを、もっと多くの方に知ってもらいたいと思いました。


日東発条ブログ8.JPG

(尾上社長、学生記者と森岡常務)


日東発条株式会社  http://www.nittospring.co.jp/index.html

Page top