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TSURUCHARM取材記事(12)「株式会社横浜工作所」

2017年10月03日 13:04

2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、様々な事業で協力していくことになりましたが、その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大が担当することになりました。

今年、鶴見区が区制90周年を迎えるにあたり、これまで商科大学で担当してきた22社と、鶴見区らしい企業、事業所等41箇所の取材記事を新たに加えてまとめ、『TSURUCHARM~私が見た鶴見★しごと~』として冊子を発行することとなりました。

本ブログでは、冊子のなかで紹介できなかった内容について広くご紹介致します!
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今回は、鶴見区生麦にある株式会社横浜工作所に伺いました。取材を担当するのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ加納(観光マネジメント学科2年)です。

【株式会社横浜工作所の会社概要】
株式会社横浜工作所は、横浜ドック株式会社前専務取締役の山田真吉氏が1920(大正9)年に外国船、コンテナ船の修理を主業として神奈川区に設立しました。本社と工場は、関東大震災と太平洋戦争の2度にわたる被災と再建を経て、1990(平成2)年に鶴見川が隣接する現在の場所に移転しました。敷地9,070㎡の中に、事務棟や工場のほか、引揚船台や船舶が横付けできる岸壁、屋外倉庫などを所有しています。

現在は、船舶における修理・点検・保守、定期検査などを行う工事以外に、船舶修理で培った技術を活かし、下水処理場やごみ焼却場の設備の修理、設置なども行っています。 

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(取材に対応していただいた綱渕社長と林総務課長)

【誇り高い「チーム力」と「技術力」】
船舶修理の要請は、突発的で緊急性を伴い、その多くは現場に出張して作業を行います。夜中に要請を受け現場に行くこともしばしばあり、24時間体制で対応できるように取り組んでいます。
また、一つの船を修理・保守するのにおよそ3ヶ月から4ヶ月かかり、チームで取り組むことが多い為、普段から強いチームワークづくりにも力を入れています。

有資格技術者も多く在籍し、長年培った技術と最新技術を融合しながら現場の状況に応じた対応をしているため、お客様から厚い信頼を受けています。
仕事の依頼は、国内の企業や官公庁だけでなく、海外からも多く寄せられるそうです。また、現役の船だけでなく、みなとみらいの観光スポットとしておなじみの日本丸や氷川丸の修理も手掛けています。

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(本社敷地内にある工場の外観)

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(本社敷地内の接岸岸壁や引揚船台を案内いただきました)

【高い技術力で世界初を実現!】
船舶の修理や保守の場合、ドックという船の建造・修理を行う場所に船体を入渠(にゅうきょ)させてから作業を行います。大型船は沖合で海中に沈めたフローティングドックに乗せ、浮上させてから修理を行います。

横浜製作所は、今年世界で初めて、種類が異なる500トンの外航船二隻を同時にフローティングドックへ入渠させることに、成功しました。
これは、高難度な技術を持つ技術者が大勢在籍し、高い技術力を保つために日々努力しているからこそ実現できたことだそうです。

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(世界初二隻を同時にフローティングドック)

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(フローティングドックを背景に、綱渕社長と学生記者)

【アットホームな会社づくり】
社員が勤めやすいアットホームな会社づくりにも力を入れています。社員一人ひとりが立場の違いに関わらず発言しやすく、風通しの良い職場環境に改善し、また家庭と両立できるよう福利厚生を充実させるなどの取り組みを積極的に行いました。これによって、職場が活性化し、社員の働く意欲も増したそうです。特に女性社員の活躍が目立つようになり、女性活躍推進の先進的取組事例として業界内外から注目されています。

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(取材の様子)

昨年末の忘年会では、社員の家族を招き、総勢130人でナイトクルーズのイベントを行いました。綱渕社長は「日頃社員の仕事を理解し、支えてくれている家族への感謝の意を込めて開催しました」とおっしゃっていました。

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(社員を大事にされている綱渕社長)

【取材を終えて】
取材後、隣接する工場と引揚船台、接岸岸壁などを見学させていただきました。特に印象に残ったのは、長年航海しているうちに付着した貝などで汚れた部品が、新品同様にきれいな状態になっていたことです。このような技術が安全な航海を支えているのだと感銘を受けました。

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(綱渕社長、学生記者、林総務課長)

★株式会社横浜工作所
http://www.yew.co.jp/

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