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鶴見区工業会取材④「プリンス電機株式会社」

2017年08月24日 10:48

2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、その後、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。
今回は、鶴見区市場下町にあるプリンス電機株式会社に伺いました。取材を担当したのは、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ菅野(経営情報学科3年)で、この記事は菅野が担当しています。

【企業の成り立ち、歴史、沿革について】

プリンス電機株式会社は、1950年11月に東京都品川区に日本真空として創立し、蛍光ランプの製造・販売業を開始しました。1958年11月には日本真空電気株式会社を設立し、翌1959年に、業務拡張のため横浜市鶴見区元宮に新築移転しています。そして、創立30周年を迎えた1988年11月に、プリンス電機株式会社に社名変更しました。

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(取材の様子)

独自の技術による業界初の高演色性ランプや、特殊用途の石英紫外線ランプの開発、製造、販売等に事業を拡大し、2003年7月に、鶴見区元宮から現在の鶴見区市場下町に本社を移転しました。歩いて5分ほどの場所に本社工場も備えており、従業員の方々は頻繁に行き来しているそうです。

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(特殊用途の、婉曲に曲がる蛍光灯を製作中の様子)

【事業内容について】

現在は主に、LED照明やスリム蛍光ランプ、冷凍・冷蔵ショーケース等食品販売什器の蛍光ランプ等の開発及び製造販売を行っています。新規参入企業が後を絶たない中、他社にはない高演色技術と特殊用途のランプ製作の実績があり、業界内でも高く評価されています。近年はLED照明の受注が増えていますが、蛍光灯で培った技術をLEDにも生かすことで、昔からのお得意様から、蛍光灯とLED照明のセットでの注文を受けることも多いそうです。

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(主力製品の省エネLEDランプ)

高演色技術とは、商品に光を当てたときに、その色の見え方を表す技術のことで、スーパーマーケットやコンビニを始めとした食品流通業界での取引が多いプリンス電機では、この技術が、精肉・鮮魚・青果それぞれの美味しさを最大限に引き出すことで定評を得ています。寺嶋社長の「店舗において、売り場をステージとすれば、主役は売り物。主役をいかに引き立たせられるかを考えることが自分たちの仕事」という言葉が印象的でした。

【経営方針】

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(お話を伺った寺嶋社長)

寺嶋社長は、「基本に忠実に」というポリシーを持ち、製品の品質や環境に配慮したものづくりを目指して、品質・環境・労働安全衛生のマネジメントシステム認証を受け、経営の指針としています。2008年には「スリムにすれば環境にやさしい」をスローガンとしたスリムエコ宣言を行い、省エネ照明等の環境配慮型製品の開発、拡販や、小学校や企業での環境に関する出前講座の開催等を行っています。こうした活動から、2009年には横浜型地域貢献企業規格の最上位認定、2015年には横浜環境活動賞大賞受賞、2017年にはかながわ地球環境賞地球環境保全活動部門での受賞など、たくさんの表彰を受けています。
また、寺嶋社長は鶴見区制90周年事業の広報部長としての活動も行っているそうです。

【工場見学の様子】
 
インタビューの後、本社近くの工場へ移動し、郡工場長にご案内いただきました。蛍光ランプの原材料となるガラスの清掃や塗装用の機械も見せていただき、とても興味深かったです。どの蛍光剤をどのくらい、どのように混ぜるのか、といった配合は、長年培われた経験がものをいうそうで、印象的でした。

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(塗装用の機械の前で)

手作業で行う部分も多く、蛍光灯やLED基盤をひとつひとつ丁寧に、半田ゴテ等を使い加工していて、とても繊細な作業であると感じました。

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(LED基盤を1つ1つ取り付けている様子)

コンビニやスーパー等でプリンス電機の製品がたくさん使われていることを知り、とても身近に感じました。同時に、蛍光灯やLED照明は、私たちの生活になくてはならないものであると改めて感じました

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(工場内にて、完成したLED照明と共に寺嶋社長、郡工場長と学生記者)

CIMG2856.JPG(本社前にて、寺嶋社長と学生記者)

★プリンス電機株式会社 http://www.prince-d.co.jp/


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