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鶴見区工業会取材⑤「日総ブレイン株式会社」

2016年11月03日 13:11

20153月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、様々な事業で協力していくことになりましたが、その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大が担当することになりました。今回は昨年度の116号、117118に続く4度目の取材となります。


5社目として日総ブレイン株式会社に伺いました。取材を担当するのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽研究員、学生スタッフ久保優希商学科2年)です。

 


【日総ブレイン株式会社の沿革、概要について】


1986(昭和61)年3月、日総工産株式会社をはじめとする日総グループの一企業として設立された事務系の人材派遣会社です。派遣法が施工された年に誕生した、神奈川県で最も古い派遣会社になります。20165月からは首都圏の営業機能を横浜に集約し、地域に密着した人材サービス会社として活躍されています。


CIMG5472 - コピー.JPG(取材の様子)

 

 登録者の9割が女性で、OA事務などの事務系の仕事を中心に紹介しています。人材派遣はまず派遣を希望する方を登録しますが、日総ブレインではこの登録の過程を重視し、時間をかけて行っているそうです。スキルやキャリアをヒアリングし、どのようなことがしたいのかなどじっくりカウンセリングを行ったうえでコーディネートするそうです。


CIMG5480-2 - コピー.jpg(取材の様子)

 


【大切にされていること】


日総ブレインのコーポレートメッセージは、『いつも「ありがとう!」のとなりに。』というものです。ありがとう、は一人では生まれないもので、相手があって初めて、"感謝の気持ち"や"喜び"などの感情が生まれ言葉になるものです。『派遣先の企業の皆様』『派遣スタッフ・登録者の皆様』『日総ブレインの社員』三者間で「ありがとう」の声をいただけるサービスをしていこう、仕事をする喜びをみんなで分かち合おう、という考えのもと、このポリシーを大切に経営されているそうです。


また、清水智華子社長は「地域貢献」をとても大切にされています。今年から横浜に機能を集中させた理由をお聞きしてみると、「地元にもっと特化したい!という思いからです。やはりマーケットは東京の方が大きいですが、日総ブレインは横浜で生まれ、横浜に育てられてきたという感謝の気持ちがあります。それなのにまだ横浜でやり切れていないことがたくさんあります。」とおっしゃっていました。このため、節目である30周年を機に横浜エリアに特化した事業展開に踏み出したのだそうです。エリアを広げるとどうしてもサービスが薄まってしまうこともあり、徹底できるよう横浜エリア内を点で攻めていこうと考えているそうです。


CIMG5475-2 - コピー.jpg(清水智華子社長)

 


【力を入れていること】


日総ブレインでは、教育に力を入れているそうです。派遣スタッフに対しては派遣法で義務付けられた教育時間がありますが、それとは別に、派遣先での就業が始まった後もスキルを高める教育を行っています。また、仕事と派遣スタッフを結びつける「コーディネーター」という専門社員がいます。就業が決まらない場合もさまざまな支援をされているそうです。


また、就業後の派遣スタッフの定着にも力を入れており、不安や困っていることなどがないか定期的にコミュニケーションをはかり、安心して働くことができるようフォローを行っています。お話をお聞きしていると、ケアが隅々まで行き届いた会社だと感じるのですが、清水社長は「もっともっとやっていかなければいけない」とおっしゃっていて、日々、さらなる向上を目指しているそうです。


CIMG5475-3 - コピー.jpg

(お話をうかがった清水社長、広報の松本様、宗形様)

 


【社会問題への取り組み】


今期特に力を入れているテーマが、横浜市の課題「男女共同参画」にフォーカスした「主婦層の社会参加」です。横浜市には能力を持ちながらも働きに出ていない女性が多くいるそうで、そういった方々に社会に出て活躍してもらう後押しをするための取り組みです。このためにまず自社内で体制を整え、週23日の勤労や1016時などの時短勤務など"ワークシェア"の体制をつくりあげ、これらの営業面にも力を注いでいます。主婦層は最初から正社員でフル勤務となると厳しいところがあるので、まずは社会で仕事するという生活の流れを作っておき、子供の手が離れたらフル勤務できるようバックアップしていくことを目指されているのだそうです。


また、女性が活躍するための課題の一つである「出産後も仕事を続けるロールモデルの確立」に取り組んでいて、自社内からまず実践されています。産休育休の取得率は100%だそうです。制度を使うのが当たり前、という風潮を作り出すことが大切だそうで、このような「お互い様」からくる、制度を使いやすい空気、出産しても仕事を続けやすい空気がもっと社会に浸透していけばいいな、と思いました。


「"お母さん"のニーズに応えて足を一歩踏み出せる後押しをしていきたい。」と語る清水社長。ご自身も子育てしながら資格を取って働いてきたからこそわかる、清水社長ならではの取り組みは、きっと世の中の女性たちに大変歓迎されるものだと思いました。


CIMG5490-2 - コピー.jpg(清水社長と久保記者)


 

【まとめ~ビジネスを通して社会や地域に貢献~】


 社長をはじめ従業員の皆さんがいきいきと輝いている会社です。清水社長は、派遣スタッフとして働く方に「ここにしてよかったな」と思っていただけるような会社にしていきたい、と目標を語ってくださいました。


 女性がもっと社会に出て活躍するようになれば地域や経済もより活性化することから、女性の社会進出をサポートするという日総ブレインのビジネスそのものが社会貢献になっています。今後は『横浜で働きたい人すべてをサポート』ができるよう、さらに体制を整えていきたいとのことでした。

今回取材をさせていただいた私から見ても非常にあこがれる、輝きがあるとても素敵な会社でした。

 

【日総ブレイン株式会社HP】 https://www.nsbrain.jp/

【鶴見区工業会HPhttp://tsurumiku-kougyo.sakura.ne.jp/


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