地域産業研究所

PROFILE

地域産業研究所
地域産業研究所
横浜商科大学の地域産業研究所です。

LINK

鶴見区工業会取材②「株式会社山口電機工業所」

2016年10月12日 14:47

20153月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、様々な事業で協力していくことになりましたが、その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大が担当することになりました。今回は昨年度の116号、117118に続く4度目の取材となります。


2社目として、株式会社山口電機工業所に伺いました。取材を担当するのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽研究員、学生スタッフ野島商学科2年)です。



CIMG5375 - コピー.JPG

(取材の様子)


【株式会社山口電機工業所の沿革について】


 1946(昭和21)年創業の株式会社山口電機工業所は、モーターのコイル巻き替えから始め、時代の変化に合わせ屋内配線、家庭用の電機工事を生業とし、現在は主に、自動車、半導体、食品関係等の企業の工場設備関係の電機制御を手掛けています。ロボットを使った作業も多いそうです。


 制御関係に取り掛かるようになったのは、3代目の山口博之現社長です。学生時代に同分野について学び、卒業後の10年間、同業種の会社で経験を積まれたそうです。

従業員は6名で、家族、親族中心で構成されていることで事業活動がスムーズに行われているとのことでした。


CIMG5379 - コピー.JPG

(お話を伺った3代目の山口博之代表取締役)


CIMG5382 - コピー.JPG

(先代社長の山口哲取締役会長)




【会社の特徴】


 車関係、半導体関係、食品関係等、大小に関わらず、様々な企業との取引があるそうです。また、取引先であるメーカーが海外進出すれば、社長自ら現地で作業することもあるそうです。現在は、東南アジア諸国を中心に、遠くはメキシコへも出掛けることがあるそうです。


【最近のトピック】


 平塚市に、来年大型ショッピングモールがオープンすることに伴い、隣接する食品工場からの依頼を受け、工場からの臭いを消すための「プラズマ脱臭装置」を作っているそうです。プラズマ脱臭とは、高電圧をかけて、臭いの部分だけ抽出し、浄化した空気のみを排出する仕組みです。設備メーカーの作った本体に、株式会社山口電機工業所の手掛ける制御盤を組み合わせて作るということでした。周りの付帯設備と繋ぐ工事や、試運転まで担当するそうです。


CIMG5400 - コピー.JPG

(製作中のプラズマ脱臭装置)


DSC03481 - コピー.JPG

DSC03486 - コピー.JPG

(試運転中のプラズマ脱臭装置)



 

【最近の業界の傾向】


 現在は、電子機器類がとても充実しており、「できるだけ人を使わない時代」であるとおっしゃっていました。従来、人の力で行ってきた作業が、プログラミングへ劇的に移行していることから、工場そのものの設備も見直しが必要となり、株式会社山口電機工業所でも過渡期を迎えているそうです。

 

3代目社長の山口博之社長の心掛け】


 山口社長に、普段、どのようなことを大切にしていらっしゃるのかお聞きしたところ、「従業員一人ひとりの役割分担が熟していけるように」、また、「いつも、お客様に喜ばれる仕事を心掛けている」とおっしゃっていました。


 2011年の東北大震災の際には、被災して稼動しなくなった水産加工会社のために、何度も現地に応援に行ったそうです。関東でも余震が続く中、被災地域を援助する決断をされたことは素晴らしいと感じました。このような社会貢献活動からも、社長の顧客を大切にする気持ちが伝わって来ました。


CIMG5385 - コピー.JPG

(取材の様子)



 

【取材を終えて】


 今回、お話を伺ったことで、時代のニーズに合わせ、設備等を見直しつつ、事業を継続していくことの難しさを感じました。しかし、株式会社山口電機工業所は、3代に渡り安定した経営を続けており、とても素晴らしい企業だと思いました。制作中の「プラズマ脱臭装置」が完成した際には、是非現地を訪れたいです。


【鶴見区工業会HPhttp://tsurumiku-kougyo.sakura.ne.jp/





Page top