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鶴見区工業会取材②「株式会社江電社」

2016年01月13日 10:03

2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、様々な事業で協力していくことになりましたが、その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で、鶴見区工業会所属企業を紹介する記事を商科大で担当することになりました。今回は昨年10月に引き続き、2度目の取材となります。

2社目として、株式会社江電社にお伺いしました。取材を担当するのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽研究員、学生スタッフ鈴木敬浩(商学科4年)です。

CIMG2955.JPG【今回お話を伺った役員の方々。左から:島津常務、金澤専務、松田茂社長、松田隼輔副社長】

(江電社の沿革について)
1924年に、電気設備工事の請負及び監督等を業務とし、鎌倉に本社を置く江電社の出張所として、井尻四男也氏が鶴見出張所を開設しました。1939年頃より、東京芝浦電気(東芝)との取引を開始しています。

現会長でもある二代目社長の辻正造氏は、高度経済成長期の公共工事などを実施しました。そして、法人組織を改め、1952年に株式会社江電社を設立しました。1967年には石川島播磨工業(IHI)との取引を開始しています。

現在は、松田茂氏が三代目社長を務めています。就任以来、財務改善を始めとし、社員のやる気を喚起するためのシステム作りや、取引先の拡大を行ってきたそうです。

2020年には、現副社長であり松田氏のご子息でもある松田隼輔氏が、社長に就任予定ということです。会社の規模拡大よりも社員の成長を優先し、労働条件・労働環境・福利厚生の更なる改善を目指していくそうです。

(社長が大切にしていること)
全社員の労働条件、労働環境、福利厚生はすべて社長である松田氏の頭の中に入っており、常に、どのように改善できるかということを考えているそうです。社長面談を通して、社員一人一人と一対一でコミュニケーションを図っているということでした。また、江電社では「共に育つ」という意味を込めて、「共育」という言葉を使っているそうです。教える事によって、その相手だけでなく、自分自身も育つという意味で、社内では共通認識の言葉だそうです。


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【3代目社長松田茂氏】

また、松田氏は「リーダーが動かなければ社員も動くはずがない」という哲学を持っているそうです。その哲学を実感したのは、社内のトイレ掃除の習慣についてお伺いしたときでした。江電社では、松田氏と役員の方々も、他の社員の方と同様にトイレ掃除の当番に加わっているそうです。これは、「自分も頑張らないといけない」と社員を喚起する取り組みであると感じ、印象的でした。

また、社員には「人として何が大切か、どう生きたら人に好かれるのか」ということを教えている、ともおっしゃっていました。

CIMG3004.JPG【社内の様子】

(社員から見た江電社の魅力)
家庭を優先させる、働きやすい環境が整っていることだそうです。例えば、子供が急な熱を出して仕事を休なければいけない時でも、他の社員がサポートできる体制が整備されているそうです。社員心得である「安全と健康第一、家庭第二、仕事は第三でよいが、人に迷惑をかけない」を実践されていると感じました。

(地域との関わりについて)
週2回本社周辺の清掃活動を実施しているそうです。そのほか、鶴見警察と連携し、防犯設備の設置による治安維持にも努めているそうです。2012年には、横浜型地域貢献企業として認定されています。

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【「横浜型地域貢献企業」認定証など】

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【お話を伺った役員の方々と商科大学生スタッフ】

(今回の取材を通して)
今回は松田社長と役員の方々にお話を伺いましたが、皆様が江電社に誇りを持ち、お客様、社員、取引先の方々を大切にしていることが伝わってきました。働きやすいシステム作りや、社員一人一人の意見を尊重する雰囲気作りを重ねて来たことが、90年以上続く老舗企業となった秘訣ではないかと感じました。

この記事は、学生スタッフ鈴木が執筆を担当しました。

※取材をまとめた記事は「鶴見区工業会会報」2月号に掲載予定です。

【株式会社江電社HP】http://www.ko-den.co.jp/
【鶴見区工業会HP】http://tsurumiku-kougyo.sakura.ne.jp/


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