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鶴見区工業会取材③「横浜塗装工業株式会社」

2015年10月06日 09:42

今年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、様々な事業で協力していくことになりましたが、その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で、鶴見区工業会所属企業を紹介する記事を商科大で担当することになりました。


取材を担当するのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽康夫地域産業研究所研究員、商学科2年の松下さん、3年の林さんです。

3社目として、横浜塗装工業株式会社に伺いました。
横浜塗装工業は、1911(明治44)年創業の、集合住宅等の建築塗装、プラント等の重防食塗装、ビル・マンションの大規模修繕工事などを手掛ける企業です。特殊な技術力を要求される工事も請け負うそうで、福島原子力発電所の塗装なども担当されたそうです。

横浜塗装1.jpg
(お話を伺った5代目の立澤明社長)

<100年以上を誇る歴史について>
100年以上続けてこられた秘訣についてお伺いしたところ、会社が大変な時期でも、お客様、協力会社、社員を大事にして信頼関係を築き、「会社を大きくすることを目的とせず、より良い会社にし、守り続けていくこと」を目標としてきた結果だとのことでした。
お客様に対しては、誠実に「いい仕事」を提供してきたことが、結果的に「次の仕事」につながっているそうです。
協力会社に対しては、コストよりも「信頼関係」を重視し、長くいい関係を保っているそうです。
また、社員に対しては、「社員はビジネスのパートナー」と考え、会社が苦しい時期でも給与や残業代は削減せず、成果を出した社員にはその分報いるようにしているそうです。さらに定年は65歳まで延長し、土日は休日にして家族との時間を持てるようにするなどの配慮をしたところ、社員の心のゆとりにつながり、よりよい仕事につながっているのだそうです。

<近年のコスト重視の風潮について>
どの企業も「コストカット」を一番に重要視するようになり、高い技術力が要求される塗装よりも「安ければいい」といった風潮になっていることに大変苦労されているそうです。
ある程度余裕がある仕事でなければ「高い技術力の継承」が難しいのだそうですが、そのような中でも社員間で切磋琢磨し、技術を継承しながらも革新していくようにしているそうです。

<事業の継承について>
今後の事業の継承についてお伺いしたところ、最近息子さんが自ら希望して入社し、修行をされているのだそうです。
親としては大変うれしかったのだそうですが、「6代目になれるかどうかは本人の努力次第」と周りにも伝え、成長を促しているそうです。
企業が長く事業を続けていくには、やはり中心となる社長がしっかりしていることが大事だと考えているそうです。

<地域との関わりについて>
横浜塗装工業は、もともと北海道室蘭市において創業されたそうですが、浅野造船の溶鉱炉新設工事を機に鶴見に移転してきたのだそうです。
その後、地元企業や諸官庁の塗装工事などを行いながら地域とともに発展してきたことから、地域への貢献を重視し、清掃活動や公園の遊具を無償で塗装するなどの活動を行っているそうです。

横浜塗装2.jpg
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(立澤社長と商科大学生記者)

<取材後の感想>
★学生記者松下さん
お客様、協力会社、社員をそれぞれ大事にすることが、いい仕事を提供することにつながり、さらに次の仕事へつながっていく、というサイクルになって、企業が長く続く要因になっていることがわかりました。

★学生記者林さん
「社員はビジネスのパートナー」という考えのもと、社員をとても大事にされていることがお話から感じられました。「大きな会社よりも良い会社にしたい」「技術を継承しながら革新していく」という社長の言葉に大変感銘を受けました。


※取材をまとめた記事は「鶴見区工業会会報」10月号に掲載予定です。

【横浜塗装工業株式会社HP】http://www.yokohamatoso.co.jp/
【鶴見区工業会HP】http://tsurumiku-kougyo.sakura.ne.jp/

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