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鶴見区工業会取材②「株式会社京三製作所」

2015年10月06日 09:39

今年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、様々な事業で協力していくことになりましたが、その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で、鶴見区工業会所属企業を紹介する記事を商科大で担当することになりました。


取材を担当するのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽康夫地域産業研究所研究員、商学科2年の松下さん、3年の林さんです。

2社目として、株式会社京三製作所に伺いました。

京三製作所は、1917(大正6)年創立の、信号保安システムのトップメーカーです。
列車運行管理システムやATC・ATS装置、LED式交通信号灯器、産業機器用電源システムなどが主な製品で近年は鉄道の駅ホームに設置する「ホームドア」などにも事業領域を拡大しています。

京三製作所1.jpg
(お話をしてくださった京三製作所の玉木様、齋藤様)


<100年近い歴史について>
100年近く続けてこられた秘訣についてお伺いしたところ、製品の性質上、「納品したら終わり」ではなく、お客様と10年、20年と長いスパンでお付き合いが続くことから、じっくりとお客様と向き合い、要望に応えながら、ともに成長してきた結果だとのことでした。

<日本初、世界初の製品が多いことについて>
古くは「電気式鉄道信号装置」や、1980年代の「中距離輸送新交通システム用信号保安設備(無人運転式)」、最近では駅ホームの「可動式ステップ」など、日本初、世界初の製品を生み出していることについて伺ったところ、長くお客様とおつきあいする中で、要望に合わせてカスタマイズし、さらに新しいチャレンジをしてアイデアを形にしてきたことが、新技術につながっているということでした。

京三製作所2.jpg
(京三製作所の歴史、製品について説明していただきました)


<駅のホームドア、可動式ステップについて>
駅のホームから誤って転落してしまう事故を防ぐために導入が進んでいるのが「ホームドア」。京三製作所では、もともと電車の「ワンマン運転」に対応する運行システムとセットでホームドアの開発を進めていたそうですが、近年は安全性を高めるためにホームドアを単独で設置することが多いそうです。
京三製作所がホームドアを設置した路線では、人身事故がほぼゼロになったところもあります。
また、駅のホームと電車との間にステップを出す「可動式ステップ」は、京三製作所が開発した世界初の製品で、駅の安全性をより高めているのだそうです。

<企業理念 KYOSAN New Vision-100について>
企業理念についてお伺いしたところ、創業以来「信号」を主に取り扱ってきたことから、何よりも「安全」を重視すること、そのためには誠実に仕事をし、「信頼」を得ていかなければならないとのことでした。

~われわれは、高い志と豊かなビジョンの下で、人と地球を大事にしながら社会の「安全性」ならびに「快適性」の向上に寄与するとともに「先進の技術」と「高い品質」を通じて安全と安心を創造し、進化させ、お客様の満足と信頼を揺るぎないものとして着実に成長する企業を目ざします。~ 
                   ・・・・・・信頼度ナンバーワン 京三製作所

これまでと同様、安全と信頼を軸に、さらに次の100年を目指していく決意が示されています。

<地域との関わりについて>
もともと東京神田で創業し、その後鶴見区の現在の場所が埋め立てられたことから移転してきたのだそうです。当時は周りは何もなかったのが、今ではすっかりマンションなどの住宅も増え、にぎやかになったそうです。
周りに住民も増えたことから、工場は環境に配慮したものとし(緑化や太陽光発電等)、清掃活動に参加するなど、地域との関係も大切にされているそうです。

京三製作所3.jpg
(お話を伺った京三製作所のお二人と商科大学生記者)


<取材後の感想>
★学生記者松下さん
鉄道の信号保安システムや道路の信号など、なくてはならないものだけれど普段は意識しない製品が多く、まさに「縁の下の力持ち」だと感じました。会社名が表に出てこなくても、社会の重要な部分を担っている会社があるということがわかりました。

★学生記者林さん
過密ダイヤでも電車がぶつからずに運行できるのは、運行システムを担う会社があってこそなのだとわかりました。「安全と信頼」を重視しているというお話が印象に残りました。


※取材をまとめた記事は「鶴見区工業会会報」10月号に掲載予定です。

【株式会社京三製作所HP】http://www.kyosan.co.jp/
【鶴見区工業会HP】http://tsurumiku-kougyo.sakura.ne.jp/

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