地域産業研究所

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2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、その後、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。

今回は、株式会社カワデンに伺いました。取材を担当したのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ大宮(商学科3年)です。

【会社の沿革、事業内容】
株式会社カワデンは、1963(昭和38)年に有限会社川崎電気工事として設立されたのがはじまりです。1971(昭和46)年に鶴見区江ケ崎町へ本社を移転し、1989(平成元)年より現在の社名となりました。

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(松栁博代表取締役と商科大・大宮記者)

事業内容は屋外の架空配電線、街路灯、交通信号機などの社会インフラの施工及び保守と、屋内電気工事が主で、関東全域で仕事を請け負っています。特に、交通信号機工事は、過去の実績に基づく高い信頼から長年多くの工事を受注しています。2002(平成14)年には太陽光発電システムの営業を開始し、2015(平成27)年には新規事業として、ダイビングスクールの運営や関連用品を取り扱うマリン事業部を開始しました。

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(取材を受けてくださった沓掛取締役)

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(取材の様子)

【事業内容】
株式会社カワデンの事業には、「屋外・屋内電気工事」「交通信号機工事」「環境エネルギー・土木基礎工事」などがあります。特に屋外電気工事は中核事業となっています。

屋外電気工事では、電線の張り替えや電柱の立て替え等を行う架空配電工事、電柱をなくす地中線工事、LED道路照明塔や防犯灯の工事を行っています。 

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(架空配電工事の様子)

カワデンが得意としている分野として、「交通信号機工事」があります。この分野は高い信頼性が求められますが、カワデンは長年の実績があることから数多くの工事を受注しています。

交通信号機の工事は、行政や警察からの発注で施工され、道路に設置されている信号機の点検や改修、また信号機を支柱から取り付ける作業などがあります。信号の見え方や、赤から青へ変わる秒数など、一般的な工事の知識や視点だけで作業をしてしまうと大きな事故を引き起こしてしまう可能性が高く、専門的な知識・視点・経験が必要だそうです。そのため信号機を取り扱うことができる企業は限られており、カワデンはその数少ない企業の1つです(現在神奈川県内で信号機工事を受注している業者は20~30社ほど)。施工が行える企業が限られているため、大きな地震など大規模災害が起こった場合、早期復旧が迅速に行えるような準備を普段から心掛けているそうです。信頼がなければできない重要な役割を担っています。

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(信号機工事の様子)

信号機の施工は主に昼間に行われています。道路での工事は車や人通りが少なくなる夜間に行うイメージがありましたが、夜は信号がなければ事故につながってしまうため行わないそうです。

屋外電気工事の中で商店街のデザイン灯設置工事があります。最近では由比ガ浜の商店街の照明をすべて替え、デザインポールの設計・設置などを行ったそうです。こういったことは、他社はほとんど行っておらず、カワデンが得意としているそうです。

屋内電気工事では、工場での改修工事も行っています。通常、メーカーの工場の多くは休みなく動き続けており、操業を止めると生産・流通に支障をきたしてしまうので、なかなか止めることができません。ゴールデンウィークなど世間一般が長期休暇の時に工場を止め、改修を行うことがほとんどだそうです。世間が休んでいる時は逆に忙しいそうです。

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(屋内工事の様子)

カワデンはスピーディーな対応を行うため工事車両を約70台所持しています。工事車両を中堅企業でこれほど多く所持している企業は神奈川で、約2、3社しかないそうです。

★_DSC6920.jpg(工事車両)

電気施工以外の事業としては、2015(平成27)年に設立したマリン事業部や、警備員・誘導員の人材派遣事業などがあります。工事の時の誘導員は重要で、資格をもった人材を雇い派遣する事業を行っています。マリン事業部では伊豆でダイビングスクールやダイビング用品のレンタルなどを行っているそうです。

【社風】
株式会社カワデンの5つの柱は、「安全」「信頼」「技術力」「対応力」「環境」です。一見シンプルなコンセプトですが、組織の体制や現場で働く人たちにとっては大切にしなければならないことだと思いました。
カワデンは大体4人1班に分かれ、現場の規模に合わせて複数の班を現場に派遣する形になっています。この班での先輩から後輩への教育・指導は厳しいものだそうです。その理由としては、現場での電気の扱いが大変危険であると同時に、道路や建物での事故は即停電につながりやすいため、安全管理は最優先で徹底するそうです。

また、指導が厳しい理由は「信頼」にも関係しています。前述した信号機工事は、行政や警察からの要請で行うものですが、今までの実績に基づいた信頼があるからこそ依頼されます。その信頼を守り続けるためには、現場でのミスには特に気を付けなければなりません。このため、厳しい指導のもと、実績を積み重ねています。

カワデンでは、仕事のあとの「遊び」も大事にしています。社内イベントが盛んに行われており、例えば、忘年会や新年会はもちろん、「全国穴掘り大会」への参加や「ダイビングツアー」なども行っているそうです。穴掘り大会は、その昔、手掘りで電柱を建てていたことから、手作業で穴を掘ってその速さを競うもの。ダイビングツアーはカワデンの事業の1つであるマリン事業部の提供で行われています。2年に1回のペースで開催されている社内旅行では、会社が立案したいくつかのコースの中から、自分たちでプランを組んでの旅行ができるそうで、参加率が大変高いそうです。

このように、カワデンは「厳しさ」だけでなく「楽しさ」もある、働きやすく雰囲気のよい会社です。雰囲気の良さは、チームワークの良さにもつながるそうです。

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(穴掘り大会の様子)

【取材を通して】
今回取材させていただいて、特に社員に対する心遣いを感じました。安全対策等の理由から普段は厳しく仕事に取り組んでいるそうですが、仕事後は思い切り遊んでコミュニケーションをとり、気分転換やチームワークの良さにつなげていることなどが印象に残りました。また、人々の暮らしを支えるインフラを整備する仕事だという自覚のもと、事故を起こさず、整備に関しても手を一切抜くことなく厳しくチェックしている姿勢に、感動しました。

電気や信号は普段何気なく使っていますが、縁の下の力持ちであるカワデンのような企業があることを忘れないでいたいです。

★株式会社カワデン http://www.y-kawaden.co.jp/


2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、その後、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。

今回は、株式会社睦建設に伺いました。取材を担当したのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ笠間(商学科3年)です。

【株式会社睦建設の沿革について】

株式会社睦建設は、1960(昭和35)年6月に、先代社長が個人で建築・土木設計施工、測量及び登記の業務を開始したことが始まりです。その後、1965(昭和40)年6月に株式会社睦を設立。社名変更などを経て、現在は、1990(平成2)年10月に落成した社屋で、横浜市や川崎市を中心に、建築の企画・設計・施工、土木、運営管理やリフォームまで手掛けています。

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(取材の様子)

【事業内容について】

株式会社睦建設は、一級建築事務所として培ったノウハウをもとに、個人の注文住宅から大型マンションまで、これまでに約3,000棟の建築実績を持っています。睦建設オリジナル物件であり、商標登録もされている「ベイヒルズ」シリーズのマンションは大変好評だそうです。
また近年は、地域に根ざした会社として、保育施設や高齢者向け住宅の建設も増えているそうです。建て替え工事を担当し、今年4月に開所した鶴見医師歯科医師会会館内にも、認可保育所が整備されています。
受注エリアを限定し、建設現場の協力会社も横浜市内の業者とすることで、顧客先で何かあった際にはすぐにケアできるよう、フットワークの軽さを保つことにも配慮しています。

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(インタビューを受けていただいた千葉社長)

また、先代の出身地である岩手県平泉町の熊野三社社殿(拝殿・弊殿・本殿及び社務所・神楽殿)の造営工事をはじめ、鶴見区の総持寺や、秦野市の白笹稲荷神社など、寺社仏閣の改修工事を数多く手掛けていることも特徴です。

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(岩手県平泉町の敷地についてご説明いただきました)

お客様本位をモットーに、適正価格で、お客様がことばで表現しきれない部分も慮ったプランニングを行うことで、顧客との信頼関係を築いています。

【農園事業について】

農業高校出身だった先代社長の指揮のもと、約15年前に、横須賀市浦賀に約9万㎡の土地を購入し、農園事業を開始しました。近年では、その敷地を観光農園「ファーマシーガーデン浦賀」として展開しています。園内では、ブルーベリー、レモン、アーモンド、オリーブなどを栽培し、摘み取り体験を受け入れるほか、数年前より養蜂事業も手掛けています。同園は、睦建設を定年退職した社員や地元のボランティアスタッフで管理されており、不動産の有効活用と共に、高齢者の雇用の受け皿としての機能も持ち合わせています。

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また同園は、明治時代に造られ、2015(平成27)年には「東京湾要塞跡」として国の史跡にも指定された千代ケ崎砲台跡に隣接しています。敷地内には観測所・砲台跡や弾薬庫などの戦跡が良好な状態で点在しており、映画「テルマエ・ロマエⅡ」の撮影ロケ地にも使用されました。
今後は、農園での収穫体験と、史跡見学をあわせた観光ツアーなども実施していく予定です。

【自社の技術継承】

建設作業現場は、安全で効率的に作業を進めるためチームワークが不可欠ですが、同時に教育の場所でもあります。同じチームの先輩方が作業しているところを間近で見てもらうことで、技術を引き継いでいっています。

また、若い世代の社員に対しては、一級施行士や施工管理技士への資格支援制度も設けているそうです。

【建設現場を見学して】

インタビューの後、鶴見区豊岡町で建設中の高齢者向け優良賃貸住宅の現場を見学させていただきました。駅から徒歩5分、商店街隣接という好立地で、入居希望者が殺到しているそうです。また、1~3階には保育園が入居予定だそうです。

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(施工中のマンションの前で)

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(屋上にて。奥に総持寺の屋根が見えます)

完成間際のフロアから、コンクリートが剥き出しの状態のフロアまでご案内いただき、施工の過程がよくわかり、大変興味深かったです。

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今回の取材を通して、私たちの暮らす住居やマンションなども、株式会社睦建設のように、確かな技術と、顧客の声を反映しながら入念なプランニングを行う会社の存在によって建てられており、そのことが毎日の安心した生活に繋がっているということを実感しました。

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(取材を担当した商科大笠間記者、千葉社長、国島所長)

★株式会社睦建設 http://mutsumi-group.com/mutsumi/index.html


2015年3月に鶴見区と本学は「包括連携協定」を締結し、その後、様々な事業で協力しています。その一環として、「鶴見区工業会」が発行する「鶴見区工業会会報」の中で工業会所属企業を紹介する記事を商科大の学生記者が担当しています。

今回は、株式会社吉岡精工に伺いました。取材を担当したのは、小林二三夫地域産業研究所所長、高羽地域産業研究所研究員、学生スタッフ土田(商学科1年)です。

【会社の概要、沿革】
株式会社吉岡精工は、1961(昭和36)年東京都大田区で自動車用エンジンバルブの金型を製造する吉岡製作所として創業。その後、会社規模の拡大に伴い、2002(平成14)年に鶴見区の「末広ファクトリーパーク」に移転しました。
現在は、従来の金型事業のほか、半導体や電子部品などに使用されている超精密部品の加工・製造、平面に吸着固定させる装置である「ポーラスチャック」の独自設計から製造まで取り扱っています。

★CIMG3762.JPG(取材の様子)

【自動車エンジンバルブの金型事業】
創業当時は、大手自動車メーカーの下請けとして、自動車エンジンバルブの金型に特化した事業を行っていたそうです。バルブは、4サイクルエンジンに取り付ける部品で、自動車が加速する際に燃焼室に適量の混合気(空気と燃料)を吸い込んだり、燃焼ガスを排気したりする際に開閉する役割を果します。バルブがきちんと密閉しないと、そこから圧縮ガスや燃焼ガスが抜けてしまい、パワーダウンやエンジンの調子が悪くなります。そのため、わずかな傷も許さない高い品質が求められていたそうです。お客様からも厚い信頼があり、精度の高いエンジンバルブの金型を1ヶ月で2万個納入し、その金型を使用してお客様は月産800万本のエンジンバルブを加工・製造していたそうです。

【発展事業―半導体分野精密部品事業】
2000(平成12)年に就任した二代目社長吉岡優氏は、バルブ金型事業で培った、精密・高精度の技術を活かし、半導体や電子部品などに使用されている超精密部品の加工・製造事業に展開させました。例えば、受注先のお客様が取り扱っている製品の一つに、シリコンウェハー(高純度のシリコンを原料としてできた銀色の円盤)を切断する工程の中で使われている精密機械があります。この製品は、髪の毛を縦に5分割するほどの精密さが求められていますが、吉岡精工は、その中の、包丁の役割であるカットする部分と、まな板の役割であるステージの部分の部品を加工・製造を請け負っています。

★CIMG3835.JPG(加藤常務取締役より製品の製造過程を説明していただきました!)

【自社独自製品―ポーラスチャック】
ポーラスチャック(吸着テーブル)とは、半導体製造工程で使用される切断機械の一種であるダイシングソーや検査装置に組み込まれている部品です。テーブル表面のポーラス(多孔質)構造と負圧を利用することによって、薄いシリコンウェハー等を平面保持することが出来る製品です。
吉岡精工は、半導体のステージ部分の製造で培ったノウハウを活かし、ポーラスチャックの吸着固定する特徴を画像解析装置など半導体切断装置以外の用途で提案し、設計から製造まで請け負っています。

最近では、さらにお客様の要望に応えてミクロン単位の細かな加工ができるよう、熟練技術者の技術力と最先端のICTを融合させる研究開発を進めています。2016(平成18)年には、自社製品である「ホットバキュームチャック HoVaC(ホバック)」が、世界で唯一加熱できる真空チャックとして、横浜市工業連合会が主催する「第32回すぐれたアイディア」に選ばれました。

★CIMG3807.JPG(ポーラスチャック製品の一例)
 
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(加藤常務取締役と商科大土田記者)

【吉岡精工が大切にしていること】
吉岡精工は、①お客様が喜ぶ仕事をする、②コミュニケーションをとる、③勉強する、という3点を行動基準に掲げています。
詳しく説明すると、
①全社員がお客様の立場に立って、お客様のためになることを察して、行動することを仕事の原点にしています。
②「コミュニケーションを取る」とは、「事業の目的、目標を共有し、互いに連携しあう関係」であり、欠かせない大切な行動指標の一つです。
③モノづくりの技能を高めるために、技能検定を取得することを促進しています。

これらの規則を守ることにより、総合的に顧客満足度を高め、高い技術力と専門性のある会社として今後も継続していきたいということです。

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(事務所内には社員が取得した技能検定合格書や感謝状などがたくさん飾ってありました)

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(吉岡精工は、神奈川県知事より「かながわ中小企業モデル工場」に指定されています!)

【取材を終えた感想】
ポーラスチャックや、半導体や金型は、直接私たちの生活に関わっているものではなく、理解が難しい部分もありましたが、今回の取材を経て、私たちの身近なところで使われている機械などに必要なものだとわかりました。
また、吉岡精工は、高い技術力を持つだけでなく、お客様の立場になって一緒に考え、問題を解決していく素晴らしい会社だと感じました。

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(商科大土田記者と吉岡社長)

★株式会社吉岡精工 http://www.yoshioka.co.jp/

つるみ未来塾学習支援アシスタント募集説明会を開催しました。

つるみ未来塾とは、主に中学生を対象とした学習支援事業で、商大からも毎年アシスタントを派遣しています。
説明会では、鶴見区役所や、事業者であるYMCAのスタッフからの説明のほか、実際にアシスタントとして活動している学生にも体験談等を話してもらいました。

★CIMG3726.JPG★CIMG3732.JPG教職を目指している方、人にモノを教えることが好きな方、他大学の学生と交流してみたい方などなど、興味のある方は皆さん応募してみてください♪
見学希望の方、説明会には行けなかったけど興味あるな・・・という方も大歓迎ですので、図書館奥の学術・地域連携課までお訪ねください。


本学と株式会社横浜フリエスポーツクラブ(横浜FC)は、「スポーツ関連産業人材育成における連携に関する協定」を結び、今後、様々な事業で連携していくこととなりました。

本学経営情報学科の伊藤ゼミにおいては、横浜FCの「HAMABLUE PROJECT」をテーマとして取り上げ、1年間ゼミ生が取り組むこととなりますが、先日、さっそく横浜FCのご担当者による講義が行われました。

★CIMG3566.JPG★CIMG3567.JPG★CIMG3578.JPG講義のなかでは「サッカービジネスに関わる数字を考える」、「ホームタウン(横浜市)について考える」等のグループワークを挟みながら、Jリーグ全体のなかの横浜FCの立ち位置、人気チームの営業収益についてなどのレクチャーを受けました。

★CIMG3594.JPG★CIMG3598.JPG今後、ホームゲーム時のブースの企画等も予定しています。
ゼミ生の皆さん、引き続き、がんばってください!!

尚、協定締結式は来週4/23(月)15時から、本学3号館にて実施致します。
http://www.shodai.ac.jp/news/detail/432


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